皮膚科医が暴く美容の嘘とお金の話

皮膚科医が暴く美容の嘘とお金の話 未分類

皮膚科医がぶっちゃける、クリニック施術の「本当の価値」

ニューヨーク在住の皮膚科医、Dr. Elyse Loveがビデオシリーズ『Face It』に登場して、かなりストレートな話をしている。「お金をかける価値がある施術」と「スキャムだと思うトレンド」を同じ口で語るというのは、業界人からするとかなり珍しい。

実は、日本でも似たような現象が起きている。クリニック系スキンケアへの関心が高まる一方で、「何十万も払ったのに効果がわからなかった」という声もSNSで増えてきた。そのギャップをどう読むか、というのが今週の最初のテーマ。

Dr. Loveが「Totally Worth the Money」と断言した施術の詳細は元記事で確認してほしいのだが、注目したいのは施術の種類よりも彼女の姿勢だ。「自分のルーティンで一番安いパート」を正直に明かすあたり、スキンミニマリズムの流れとも完全に一致している。

高額施術がすべて正解というわけでも、プチプラで十分というわけでもない。成分の科学的根拠と自分の肌状態を照らし合わせて判断する、というのが現在の皮膚科学が示しているスタンスに近い。ナイアシンアミドやペプチド系の研究が蓄積されてきた今、「成分で選ぶ」文化はさらに加速しそう。


3万ドルの送金をTikTokで公開した創業者の話

Beauty Independentが伝えたPoom Cosmeticsの話が、個人的にはかなり刺さった。

創業者のIrene Hamが約1年前、海外メーカーへの3万ドル(当時レートで約450万円)の送金シーンをそのままTikTokに投稿した。貯金を一気に動かす瞬間を、コンテンツにした。

多くのブランドオーナーなら絶対に非公開にする場面だ。でも彼女はそれを「建設中の自分を見せる」素材として使った。これが『ビルディング・イン・パブリック』という戦略で、シリコンバレーのスタートアップ界隈では以前から語られてきたアプローチだが、ビューティーのインディーズブランドに応用された事例として注目に値する。

透明性がブランドへの信頼に直結する時代、特にGen ZやミレニアルはブランドのSNSよりもファウンダーの個人的な発信を信用する傾向がある。数字で見ると、Edelman社の2025年信頼調査では、消費者の67%が「企業のCEOや創業者の発言」を「ブランドの公式広告」より信頼すると回答している(要確認・最新データとの照合を推奨)。

日本のインディーズコスメ市場でも、同様のアプローチを取るブランドが増えてきた。コスト構造の開示、処方開発の過程、失敗談の共有——これらが「クリーンビューティー」とはまた別軸の「誠実さ」として評価されつつある。


Depopとガバナーズボールがつなぐリセールとカルチャー

WWDによると、ファッションリセールプラットフォームのDepopが2026年ガバナーズボール・ミュージックフェスティバルにポップアップ出店する。

一見すると「フェスにアパレルが出る」という話に聞こえるが、もう少し深く見ると面白い。Depopのユーザー層はほぼZ世代で、彼らにとってリセールは「節約手段」というより「自分の美意識を表現するキュレーション行為」に近い。音楽フェスというカルチャーの現場に持ち込むことで、ブランドの文脈をリフレッシュしようという意図が透けて見える。

サステナブルパッケージ・エシカルファッションの話は、ともすればまじめで説教くさくなりがちだ。でもDepopの戦略は真逆で、「楽しいから選ぶ」という動機設計になっている。これはクリーンビューティー業界が今まさに学ぼうとしているアプローチでもある。環境負荷を減らすことを義務として訴えるより、かっこいい選択肢として提示する方がよっぽど刺さる、という話。


今週の小ネタ:ニーマン・マーカスとViktor&Rolf

Fashionistaによれば、ニーマン・マーカスがダラスの旗艦店を閉鎖する。同時にOTBグループがViktor&Rolfを完全買収したとのこと。

高級百貨店の物理店舗縮小と、インディーズ系デザイナーズブランドの大手グループへの吸収。この2つが同じニュースサイクルで並ぶのは偶然じゃないと思う。ラグジュアリー市場の構造が、静かに、でも確実に変わっている。


まとめと今週のアクション

今週のニュースをひとことで言うなら、「本音と透明性が競争優位になる時代」という感じ。

  • 皮膚科医が「スキャムだと思う」と言える業界の誠実さ
  • 3万ドルの送金をコンテンツにするファウンダーの覚悟
  • リセールをカルチャーの現場に持ち込むDepopの戦略

どれも根っこにあるのは、「隠さない」という選択だ。美容もファッションも、過剰な演出より素の解像度を上げる方向に動いている。

今週やってみること:自分が使っているスキンケアアイテムの「なぜ使っているか」を一度言語化してみる。成分根拠なのか、口コミなのか、ブランドへの信頼なのか。そこを整理するだけで、次の買い物の質が変わる。


出典:Fashionista – Dr. Elyse Love Interview / Beauty Independent – Poom Cosmetics / WWD – Depop × Governors Ball / Fashionista – Neiman Marcus


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